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きれいめカジュアルを日本一わかりやすく解説!大事なのは”バランス”


このメディアの編集長:服を売らない店員さん

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服を売らない店員さん
(編集長/運営者)

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はいどうも!
服を売らない店員さんの小林です。

突然ですが、『きれいめカジュアル』って聞いたことはあるでしょうか。

初めてファッションに興味を持ち出して、色々なサイトをぐるぐるとまわってみていると、大概どんなサイトを見ても

”モテたいならきれいめカジュアルだ!!”


みたいなことがだいたい書いてありますよね。


僕も昔は全くファッションに疎かったわけですが、その当時からず~~~っと疑問に思い続けてきたことがあります。

それは、

そもそもきれいめカジュアルってなんやねん?


ということ。


ではいきなりですが、まずは今記事を読んで下さっているあなたに、クイズを出してみようと思います。

Q:きれいめカジュアルの定義とは、具体的にはどんなものでしょうか?説明してみてください。

 

なんとなくじゃだめですよ。

 

ちゃんと具体的にわかるように説明してくださいね。

 

・・・どうでしょうか?

 

説明できたでしょうか。

ちなみに僕も、今までいろんなサイトの色んな説明を見てきました。


しかしながら、一度としてこの『きれいめカジュアル』の納得いく説明を見たことがありません。。

実際にあなたもいまふと考えてみて、なんだかモヤっとしているのではないでしょうか?

でしたらぜひ、この記事を最後まで読んで頂きたいと思います。

きれいめカジュアルの説明に関する記事の中で、この記事が一番わかりやすい説明になっています。


というかむしろ、今まで曖昧すぎたきれいめカジュアルの定義をもうこの記事で勝手に決めてしまいましょう。


ちなみに、このきれいめカジュアルの意味を理解すると、オシャレをする上で非常~~~に役立つ考え方ができるようになります。

このブログの数ある記事の中でも超重要項目の1つ。僕自身、コーディネートの際は常に意識しています。

これを知っているか知っていないかで、マジで見える世界がガラッと変わってきます。

では、本題に入りましょう!

 

 

オシャレな人と、そうでない人

さて、まずは少し深い部分から考えてみたいと思います。


あなたは”オシャレに見える人と・そうでない人”には、いったいどんな違いがあるのか気になったことはないでしょうか?

センスなのか?

はたまた生まれ持った容姿なのか?

 
どちらも違います。

オシャレな人とそうでない人との最大の違いは、簡単に言ってしまうと『経験』の一言に尽きます。

例えば野球。
こんな二人を想像してみてください。

Aくんは、これまで6年間チームに入って野球を続けてきた男の子。


Bくんは6年前から野球を見るのは好きだったけど、1週間前にはじめてチームに入って野球を始めた男の子。


さて、質問です。


BくんがAくんに、野球の試合で相手になると思うでしょうか?

・・・思わないですよね。


これと全く同じことが、ファッションの世界にも言えます。

ただボールを投げるだけでも、素人が投げると明らかにフォームが変なわけです。


でも、その本人は(まるでプロ野球選手のように)しっかりとボールを投げていると思い込んでいるんです。


これが、『オシャレな人と・そうでない人』の違いの本質部分になっています。

 

オシャレな人が、無意識に考えていること

そんな風に、ある程度の期間しっかりオシャレに触れていると、初心者には見えない事がだんだん見えてくるようになります。

・なんかこの帽子と靴の色をそろえたら綺麗に見えるんだよな(いわゆる、縦の統一感

・ここには明るい色を持ってきた方が、綺麗に見えそうだな

(いわゆる、明暗のバランス


などなど、なんとな~く見えてくるものがあります。


そしてこれを勘違いしてしまった初心者たちが、その経験から見えてくるだけのものを『センス』と名付けてしまうわけですね。

しかし実際はセンスでもなんでもなくて、ただ『経験から見えてきただけ』のもの。

とまあそんな風に、オシャレな人が無意識に考えている事ってのがたくさんあって、


それがたくさん積み重なることによって、”オシャレに見える人と・そうでない人”に分かれていくわけです。


そして、その『無意識に考えていること』の中でも、特に重要なのが今日お話しする『カジュアルバランス』についてです。

カジュアルバランスとは?

いきなりカジュアルバランスと言われても、イマイチピンとこないかもしれません。

僕が定義するカジュアルバランスは、

どこまで大人っぽさを演出するのか?


これが一番分かりやすいです。


簡単に言うと、

  • どこまで大人っぽく寄せるのか?
  • どこまで学生っぽく(ラフに)寄せるのか?

そのバランスのことを、僕はカジュアルバランスと呼んでいます。

そしてこのカジュアルバランスは、分かりやすくざっくりいうと

きれいめなアイテム
(大人っぽいアイテム)

と、

カジュアルなアイテム
(子どもっぽいアイテム)


この2つのアイテムでバランスを取ります。


じゃあそもそも、大人っぽい服装・子どもっぽい服装とはどんな服装をいうのか?


極端な例がこんな感じです。

①大人っぽい服装の例

kitsune|MHL.のシャツ/ブラウスを使ったコーディネート - WEAR

②こどもっぽい服装の例

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https://cdn.kaumo.jp/element/946_1414394258_24970.jpg?w=360&h=500&t=resize&q=90

 
さすがに、上が大人っぽい服装・下がこどもっぽい服装だな、というのは誰でもわかりますよね。
 

では、この2つの服装ではそれぞれどんなアイテムが使われているのか、もう少し分解して考えてみましょう。

①のコーデ

・黒のジャケット

・白いシャツ

・グレーのスラックス

・黒の革靴

②のコーデ 

・もこもこのパーカー

・青いシャツ

・ベージュのチノパン

・スニーカー


さて、これを見ると①のコーデで使われているアイテムは、かなりスーツに近いアイテムが多いことが分かりますね。


逆に②のコーデでははスーツなんかじゃ絶対使えないような、真逆のリラックスしたアイテムが使われています。


そしてこの、①のコーデで使われているようなアイテムが、いわゆる『きれいめ』と呼ばれるアイテムだとイメージしてください。

逆に②のコーデで使われているようなアイテムが、『カジュアル』なアイテムです。

 

カジュアルなアイテム・きれいめなアイテム

では実際のところ、カジュアルなアイテムときれいめなアイテムはどのようにして分ければいいのでしょうか。


これは有名なメンズバイヤーのMBさんが、非常に分かりやすく3つの要素に分けて説明しているので少し引用してみます。

洋服にはまず3要素あり・・・

1.デザイン
2.シルエット
3.カラー(素材)

ですね。この3つそれぞれにドレスorカジュアルがあります。


ドレスで説明すると・・・
 

【ドレスとなる要素達】

1.デザイン
→スーツで使うアイテム
2.シルエット
→スーツのように上下細身
3.カラー(素材)
→スーツのようにモノトーン、ツヤのある素材


となるわけです。また上記と対局がカジュアルになるわけですから・・・

【カジュアルとなる要素達】

1.デザイン
→スーツ以外で使うアイテム
2.シルエット
→スーツと違い太め
3.カラー(素材)
→スーツと違いカラフル、ツヤがなくシワのある素材

となるわけです。

引用 http://www.neqwsnet-japan.info/?p=8825


ここで言っている『ドレス』は、これまで話をしてきた『きれいめ』のアイテムの事を指すと思ってください。


つまり、これをもう少し分かりやすく言うと、こんな風に分けられます。

①デザイン

●スーツで使う
→きれいめ

●スーツ以外で使う
→カジュアル

②シルエット(形)

●スーツのように細身
→きれいめ

●スーツと違って太め

→カジュアル

③カラー(色)

●スーツのようにモノトーン
→きれいめ

●スーツと違ってカラフル
→カジュアル

④素材

●スーツのようにツヤのある素材
→きれいめ

●ツヤがなくシワのある素材
→カジュアル

 
カジュアルバランスを考える際には、ぜひこの4つのポイントから見分けるようにしてみてください。

しかしまあ、これを分析して説明したMBさんはすごいなぁと感じますね。

大事なのは”バランスを考えること

さて、この話をするとまず必ずたくさんの人からこんな質問が来ます。

このアイテムはカジュアルですか??? 

これはきれいめですか???

これはどっちですか???

これは?あれは?それh・・・・・・


バランスをとれ!と言われたから、細かく聞きたくなる気持ちはわかるんですよね。


ですが、そこまで神経質にこだわるは必要はないんです。 

 
今紹介した4つの見分けるポイントに照らし合わせて、ある程度きれいめかカジュアルかに目星を付けられたらOK。

だってまあ当然の話なのですが、


きれいめなアイテムとカジュアルなアイテムの丁度中間くらいに当たるものだってある
わけで。


ただ大事なのは、


この『カジュアルバランスを考える』という視点を持つことが、すごく大事だって事が言いたいんですね。

そして、これこそが僕の定義する”きれいめカジュアル”です。

きれいめカジュアルとは

これをふまえて、僕はきれいめカジュアルをこのように定義しようと思います。

きれいめカジュアルとは

きれいめなアイテムとカジュアルなアイテムで、バランスが取られたコーディネートのこと。


こう、定義したいと思います。

今までなぜ、『きれいめカジュアル』という言葉が、こんなにぼんやりとしていたのか、僕はこのように考えます。


それは、この『カジュアルバランス』にはそもそも正解がないからです。

というのも、


例えば大学生の男の子で、同じ大学生の女の子をターゲットとしたコーディネートがしたいという人が居れば、

逆に30代で、大人な女性をターゲットにしたコーディネートがしたい方もいます。

この場合大人な女性をターゲットにするなら、当然きれいめの方に寄せたほうがウケやすいでしょうし、


逆に大学生なら、もう少しカジュアルな服装の方が年齢相応でウケます。

しかし大学生だとしても、大人っぽい服装が好きな子をターゲットにするなら、少しきれいめに寄せたほうが良いかもしれない。

もちろん高校生なら、もっとカジュアルで良いですよね。


とまあこんな風に、


ターゲットや目的・自分をどう演出したいかによって、このカジュアルバランスのとり方は変化してくるわけです。

だから、先ほども言ったように大事なのは、『カジュアルバランスを考える視点を持つ』ということです。

↓カジュアルバランスのイメージ

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ですから僕は先ほども言ったように、

きれいめカジュアルとは

きれいめなアイテムとカジュアルなアイテムでバランスが取られたコーディネートのこと。


と定義しました。

そしてこのバランス配分は、

・誰が

・誰に対して

・どんな風に見せたいのか


によって常に変わるよ!ということを理解しておかなければなりません。



っちゅーことですわ。 

 

実際のバランスのとり方

では最後に、具体的なコーディネートを見て実際どのようにバランスを取っていくのかを解説して終わりにします。


僕のコーディネートで恐縮ですが、コチラのコーディネートで解説してみます。

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このコーディネートのカジュアルバランスを考えているときの、僕の頭の中はこんな感じ。

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【ターゲット】

同世代くらいの人たちに、ちょっとだけ大人っぽく思ってもらえる感じにしよう。

・トレンチコート(アウター)

色はベージュだから黒やネイビーほどではないけど、スーツの上から着たりもするし結構きれいめ寄りだな。

・スラックス(パンツ) 

スーツに使われるスラックスだし、色も黒だから結構きれいめ。

でもちょっとゆるめなシルエットだし、センタープレス(真ん中の折れ線)も入っていないからスラックスにしてはちょっとカジュアルって感じだな。

・革靴

スニーカーではなく革靴だから、きれいめ。でも形は丸っこいし革靴の中ではカジュアルな方だな。

・オレンジのニット(インナー)

ここまでのアイテムが全体的にきれいめに寄ってたから、インナーは思いっきりカジュアルでも大丈夫そう。オレンジ×オーバーサイズ×ざっくり編みの、かなりカジュアルなニットをインナーに。

・スヌード

スーツにスヌードはあまり使わないから、少しだけカジュアルに寄りそうだな。

・全体として

まあ全体としてはちょっとだけきれいめ寄りな、きれいめカジュアルになったかな。

 
とまあ、結構フワッとしていたかと思うのですが、実際のところこれくらいざっくりと考えるだけでいいのです。

あとは気分によってこのカジュアルバランスを動かせばOK。

もちろんたまには全身カジュアルな服装で楽しんだりもしますし、かなりきれいめに寄せた服装をすることも多いです。

別に目的やターゲットがないなら、極端な話どんな服装をしようがその人の自由ですからね。笑

※ただし、カジュアルときれいめのどっちかに極端に振れている場合はきれいめカジュアルとは呼べません。まあどうでもいいんだけど笑

 

まとめ:カジュアルバランスを意識しよう 

きれいめカジュアルの定義についても話をしましたが、そんなことより特にこの記事で伝えたいのは、

カジュアルバランスを考えるようにしよう!


ということ。

これを意識するのとしないのとでは、コーディネートで見える世界がガラッと変わってきます。

ぜひこのコーディネートバランスの天秤をイメージしながら、

「今日はどれくらいのバランスにしようか?」

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ってのを、是非考えてみてくださいねっ。